なんどねずみ

名古屋で暮らす会社員の雑記ブログ

結婚指輪を買いに行った新郎目線のメモ

結婚指輪は選択肢が多すぎる

私には10年付き合っている彼女がおり近々入籍する予定です。10年も経つんだからそろそろ…みたいな感じで話が進んだため恥ずかしながらプロポーズしていません。結婚準備の第一歩として結婚指輪を購入すべく、いろいろお店を回りました。正直、最初はあまり興味がなく彼女に任せるつもりだったのですが、いざ選ぶとなると自分もこだわりたいポイントが出てくるもので…。ゼクシィとか見ているとメチャクチャ選択肢が多くて大変でした。ブライダル関連の広告多すぎぃ!なんとか決まったのでメモを残してみたいと思います。なお、新郎側の目線で書いていますので悪しからず。

結婚指輪とは別に、プロポーズ時に渡す婚約指輪というものもあるようですが、私たちは作っていないです。まあ彼女も結婚指輪だけでよいと言ってくれたのでね、ね。。浮いたお金は共同生活の資金にしますから!

巡ったお店

各ブランドのお店に見に行ってきました。事前に予約していった方がいいです。あと、どのお店でも数時間カウンセリングされるので、時間は余裕を持って行った方がいいです。

K.UNO(ケイウノ)

オーダーメイドの指輪を作れるブランド。彼女が好きなYouTuber「とったび」さんがココで作られたということで、一番はじめに訪問しました。お店に行った際、となりにデザイナーさんが座って二人の好みをヒヤリングしながら、その場でデザインをデッサンしてくれました。こりゃすごい。

ith(イズ)

セミオーダーの指輪を作れるブランド。K.UNOとも少し似ていますが、ベースモデルがあってダイヤモンドの個数、刻印、ミル打ち(外周のツブツブ加工)などのオプションを追加していく方式。ベースモデルの見本はあるのですが、オプションを付ける場合は過去事例の写真を見ながら、頭の中でデザインをイメージしていく感じです。

Tiffany(ティファニー)

言わずもがなの有名ブランド。私たちが見に行った中では唯一の海外ブランドです。他ブランドと同じプラチナ製のはずなんですが、リングもダイヤモンドも輝きが明らかに違いました。既製品のみの扱いなので、自分好みにカスタムはできません。在庫があれば即日渡しもできるそう。いつもヨドバシカメラのフロアにしか行かない松坂屋名古屋店ですが、今回初めてハイブランドのフロアに降りました。こういう機会でもないとビビッて入店すらできませんからね、いい経験になりました。

銀座ダイヤモンドシライシ

結婚指輪の元祖、CMもよく流れているので親世代の知名度も高いです。彼女の会社の福利厚生で10%引きになるということで候補に。既製品、セミオーダーが選べるみたいですが、私たちはシンプルなものが良かったので既製品を見させてもらいました。ブランド名にダイヤモンドを冠しているだけあって綺麗でした。

ith(イズ)に決めました

ithの店頭で試着。手の形が似ている。

決め手は着け心地とフィーリングです(笑)。見て回っていると各ブランドの違いがよくわからなくなってきます。価格はTiffany>K.UNO>ith>銀座ダイヤモンドシライシの順。どれも20万~30万の範囲なので、一生使うことを考えれば誤差だと思います。

国産ブランドはアフターサービスの充実さを売りにしています。年を取ると指の大きさが変わってリングの径を調整することあるし、長年使っていると変形する場合もあるそうです。逆にTiffanyは変形したことは聞いたことは無いと言い切っていたのが印象的です。

今回反省があるとすれば短期集中で決めるべきだったかな…と思います。もうね、1週間とか空いちゃうと前見たデザインが記憶から完全に吹っ飛びます。じっくり考えたところで結論は出ないので、なるべく短期集中で選んでしまった方がいいです。まあ、反省したところで次はないので、これから結婚指輪を選ぶ方は参考にしてみてください。

半身社会という提言「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」感想

なぜ好きでない仕事に全力なのだろう…?

突然ですが、私は残業が多めの会社で働いています。毎日2~3時間の残業はあたりまえ、深夜0時を過ぎても誰かは残業しているような環境です。あまり仕事が好きではないので、本当は毎日定時であがって、アフターファイブはプライベートの時間に充てたいです。まだ独身だから残業も受け入れていますが、結婚して子供ができたら、この働き方を続けるのは難しいと思っています。今の時代、共働きでないと収入面で厳しいですし、パートナーにこれまでのキャリアを捨ててまで専業主婦になることを押し付けたくないですし。

同僚の中には結婚して子供もいて共働きなのに、自分以上に残業している人もザラにいます。こういう人を傍から見ているとモヤモヤします。正直、自分は将来こうはなりたくないな、と。家庭も大事にしたいと思っているので、家庭も仕事もほどほどに取り組みたいと考えていました。何で好きでもない仕事を全力で働ける人がいるのがずっと疑問でした。その理由が「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読んでスッキリしました。書店で平積みされており、タイトルに興味を持ち購入しました。

現代は新自由主義社会。これは自己責任と自己決定を重視し、競争心をあおり「自分から」戦いに参加させようとする思想。個人が長時間労働を望み、頑張り過ぎたくなってしまい、結果としてうつ病燃え尽き症候群といった精神疾患に至るような社会構造であると指摘されています。

全身全霊をやめよう、半身社会という提言

この本で提言されている「半身社会」という考え方には同意しかないです。

「半身社会」を簡単に説明すると、みんなが全身全霊で働く社会が行きつく先は、うつ病の増加や少子化であり、日本に溢れている「全身全霊」を信仰する社会をやめ何事にも「半身」を取り入れ、働きながら本が読める社会をつくろう、ということです。たとえば働き方であれば1日8時間労働+残業だけでく、週3日勤務も当たり前の社会に。仕事や家事や趣味、さまざまな場所に居場所をつくって、他者の文脈を取り入れる余裕が持とう、ということです。

よく職場と家庭以外の第三の居場所「サードプレイス」を持とう、と言われますが、これに近い考え方だと思いました。全身全霊で仕事に打ち込んでしまうと、視野が狭くなり、自分と異なる考え方を受け入れる余裕がなくなりがちだと思います。多様性を尊重する時代だからこそ、半身で働ける社会にしていきたいです。

まとめ

自分が全力で働く同僚に感じていたモヤモヤと、半身社会という考え方を紹介しました。「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は面白くて、あっという間に読破してしまいました。心の余裕のなさを解消するヒントになる本だと思いますので、興味を持った方はぜひ読んでみてください。

ジムに通い始めました

タイトルの通りなのですがジムに通い始めました。いや、まだ契約したばかりで通う習慣はついていないので、入会した、が正しいかもしれません。

平日に夜遅く仕事から帰ってくるとベッドへ直行してしまい、翌朝シャワーを浴びるパターンが多いです。本当は寝る前に浴びたいとは思っているのですが。家に帰ると寝てしまうので、帰宅前にジムでシャワーを浴びるのがいいと思い付き、とりあえず契約してみました。デスクワークで首肩背中がガチガチ、最近は年のせいか体重が増加傾向なため、健康のためにも運動の必要性も感じていましたし…。

契約したのは無人で24時間営業のタイプです。契約してから一週間で2回行きました。疲れ切った体で行くなんて、えらいぞ自分!まずは週3回を目指して通うようにしたいと思ってます。ジム初心者なので何をしたらいいのかわかっていないですが、とりあえず肩こり対策で肩まわりと背筋の筋トレと、脂肪燃焼のためにジョギングしてみます。何事もトライアンドエラー、適宜トレーニング内容は見直していけばいいでしょう。

めざせ寝る前のシャワーと肩こりフリーの体。

サブスクの棚卸し2024夏

サブスクを見直したい

いろいろ値上がりの昨今、収支を見直して支出を減らしたいと思っています。物の本によると、自動引き落としされるようなサブスクを見直すとよいとか。そういえば加入しているサービスをちゃんと把握できてないな…。そう思い自分が利用しているサブスクを書き出してみました。

①継続中(月額合計1334円)

もはや手放せないサービスたち。必要経費だと思ってます。

Money Forward スタンダード 年額5500円(月換算458円)

社会人になってからずっと利用している家計簿アプリ。年単位で契約してます。支払い情報を自動で取得して記録してくれるので便利。2022年12月から無料会員で連携できる口座数が10→4件に減ったタイミングで、有料のスタンダードに移行しました。一度この便利さに慣れてしまうとやめられないです。他の家計簿アプリに比べて自動取得できる提携先の数が圧倒的。銀行口座、証券口座、クレジットカード、ポイントカードなどお金にまつわるもの全て登録しておけば、総資産が一目で分かるのが良いです。代替できる先がないので、有料でも使い続けています。

moneyforward.com

ラジコプレミアム 月額385円

全国のラジオ番組を聴けるサービス。2014年のサービス開始からずっと利用しています。ほぼTBSラジオの深夜番組「JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」を聞くための専用アプリと化しています。私の住む中京エリアだとJUNKがネットされていないので、エリア外から聴くためには必須。また、放送された番組は1週間はタイムフリーで聴くことがてきます。深夜番組を昼間に聴けたり、SNSで話題になった番組も逃さず聴けるのが良いです。

radiko.jp

Amazonプライム 年額5900円(月換算491円)

残業だらけで平日まともに買い物に行けない私にとって、もはや当日〜翌日配送はインフラです。個人的にうれしいのは、Amazonフォトの容量無制限ですね。以前、無料で容量無制限だったGoogleフォトの移行先として重宝しています。写真は何も考えず、すべてアップしておけば勝手に分類してくれるので便利です。

www.amazon.co.jp

②利用状況によって契約/解約(月額合計3960円)

使う時期、まったく使わない時期に波があるサービス。使用状況により入ったり止めたりを繰り返しています。停止し忘れて自動更新されないよう、いつも契約直後に利用停止手続きまで済ませています。

Sonoligo Premium 月額2980円

イベントのサブスク。定額で美術館やコンサートに参加できるサービス。名古屋大学発のベンチャー企業なので、自分の住む東海地方のイベントが充実しています。私は落語が好きなので、大須演芸場の寄席を見に行くために利用しています。寄席へ2回以上行けば、1回あたりが通常の半額くらいで観られる計算になるので、めっちゃお得です。ちなみに以前もブログに書いてました。

nandonezumi.hateblo.jp

Sonoligo(ソノリゴ) | 文化体験をもっと身近に

Kindle Unlimited 月額980円

最近はググる感覚で使っています。個人が出版しているものも多く、どんなニッチなジャンルでも一冊はヒットする印象。また、SNSで話題になるような書籍も、けっこう読み放題対象だったりします。最近は「ミニマリストしぶ」さんの書籍を読みました。これをきっかけに、自分のライフスタイルを見つめ直そうと思い、サブスクの棚卸しをしている次第です。

www.amazon.co.jp

まとめ

利用しているサブスクの棚卸しをしてみました。①+②=月額5294円。まあまあ高額…。私は思いつきで加入して、加入したことを忘れて使わずに放置しているケースもしばしばあります。解約しなければ自動で課金され続けますが、一度やめれば節約効果が大きいです。また、ライフスタイルの変化で不要になるサービスもあると思います。書き出してみて必要不要の理由を考えるよい機会になったので、定期的に見直しするクセをつけたいですね。

銭湯の好きなところ

銭湯好きになったきっかけ

久々のブログ更新。ここ数年で銭湯好きな方々とSNSでつながり、銭湯談話する機会が多い。これまで趣味はひとり行動ばかりだったので、趣味の仲間ができて本当に楽しい。改めて、自分が銭湯の何が好きなのか整理してみようと思う。

まず大前提として、自分が好きなのは昔ながらの公衆浴場だ。スーパー銭湯と比べると小規模で、家族経営である場合が多い。興味を持ったきっかけは2016年に放送していたドラマ「昼のセント酒」。「孤独のグルメ」の銭湯版みたいなドラマだ。あまり人気が出なかったのか、放送から9年たった現在もシーズン2は制作されなかったようだが…。主演の戸次重幸さんが、まあ気持ちよさそうに風呂に入り、うまそうにビールを飲むのだ。

当時、自分は名古屋近郊に住んでいて、休日は名古屋で一番大きな商店街のある街、大須へよく遊びに行っていた。このドラマは東京が舞台だったので、名古屋の銭湯を調べてみたところ、なんと大須にもあるではないか。しかも商店街のど真ん中に。それが僕が人生で初めて入った銭湯「仁王門湯」だ!

仁王門湯。毛筆風の看板もステキ。

仁王門湯はレトロな雰囲気を残しつつ、隅々まで清潔に保たれている素敵な銭湯だ。番台の親父さんも優しい方で、初めての自分に銭湯の入り方をひととおり教えてくれた。初めてがココだったから今も銭湯が好きなのだと思う。ここに来れば嫌な気持ちも吹っ飛ぶ。

よいところ①:長居しない前提で設計されている

いきなり共感が得られなさそうだが…。店が狭く長居されると迷惑だからだと推測するが、湯から上がったらスグ退店する前提で作られていることが多い。具体的に「2時間まで」のように書かれている所もある。これが自分の性格と合っている。どうも風呂上りに休憩室で落ち着いていられない。カフェなどでもそうなのだが、目的もなく家の外でボーっとしているのが苦手なのだ。

たとえばサウナ施設やスーパー銭湯だと休憩スペースも充実しているので、もったいない精神(?)で無理やり休憩することもある。その点、銭湯は上がったらスグ店を後にしても罪悪感がないのがよい。まあ僕がせっかちなだけかもしれない。

よいところ②:人が暖かい

これはよく言われることだが、家族経営である場合が多いからか、どこか暖かい感じがある。スーパー銭湯とかだと人の流れがシステマティックに設計されていて、人が物のように扱われているような感覚がある。人手不足が叫ばれる昨今しょうがないと思いつつも、どこか冷たい印象を受ける。名古屋の銭湯だと番台やカウンターで直接料金を渡すスタイルが残っていて、そこで交わす一言があるだけで、なんだか暖かい。

よいところ③:いろんな人と一緒の湯船に浸かる

お客さん同士が会話しているのが聞こえてくるのが楽しい。会社員をやっていると、どうしても似た属性の人とだけ接することになりがちだ。銭湯にはいろんな立場の人たちが集まるので、自分とは全然ちがう仕事や立場であるだろう人たちの会話を聞けるのが良い。まあ、自分は人に話しかけるのが苦手なので、ひとり黙って湯に浸かっているのだが。。。

また、男湯だと背中にびっしり刺青が入った人が必ずといっていいほどいる。こういう人たちも街にいるのだな、と再認識する。ある意味、真のダイバシティな空間なのだと思う。

銭湯はいいぞ

仁王門湯は薪で沸かしている。ときどき倉庫のシャッターが開いていて覗くことができる。

とにかく銭湯はいい(雑)。こぢんまりした街の銭湯も落ち着きがあって大好きです。スーパー銭湯やサウナのような設備充実の大きい施設もいいですが、街の銭湯も落ち着いていて癒されます。

30歳サラリーマン、帯状疱疹になる

はじめての帯状疱疹

いきなりですが、帯状疱疹になりました。50歳以上にかかりやすいと聞いたことがあったので、まさか30歳の自分がかかるとは思っていませんでした。初期症状から2週間たった今も、背中と胸が痛くて、病院で処方された痛み止めを飲んでます。

帯状疱疹は子どもの頃に水ぼうそうにかかると、ウイルスが体内に残り続けます。大人になってから何かがきっかけで、ウイルスが増殖してしまって、発疹が出て神経が痛むそうです。私の場合、右の胸と背中が痛いです。人に移すことはないため、特に行動制限はないのてすが、痛みでぜんぜん仕事に集中できなかったので3日会社を休みました。

若い世代だと過労やストレスがかかっているときに発症しやすいみたいです。振り返ってみるとここ1年ほど、毎月残業が60時間という生活でした。自分にとっては多いと感じる量の仕事です。そもそも人付き合いに苦手意識がある中、チームプレーが必要な仕事ということもあって、相当ストレスを感じていたと思います。この仕事は自分に向いていないな、と思いつつも、既に転職経験もあるため、もう少し在籍しておかないと履歴書の印象が良くないのでは…とか考えてしまって辞めるに辞められていない状況です。でも、今回の帯状疱疹をきっかけに、辞め時かな…とも感じつつ…。

時系列

帯状疱疹の記録を残します。以下、すべて2023年です。

10/5(木)

右の肩甲骨の下あたりに違和感を感じる。

10/7(土)

違和感が右胸と背中に広がる。このときは胃の調子が悪いと思い、市販の胃薬を飲むが改善せず。

10/9(月・祝)

右胸に水ぶくれができる。これは帯状疱疹では…と思い休日診療にかかる。帯状疱疹と診断される。休日診療では1日分しか抗ウイルス薬を処方できないため、翌日に必ず病院に行くよう指導される。

10/10(火)

仕事を休み病院へ。6日分の抗ウイルス薬を処方される。錠剤がデカイ。指定感染症ではないため出社は問題ないとのこと。安静にして水分を多めに摂るよう指導を受ける。このあたりから違和感から痛みに変わる。

10/11(水)

出社するも痛みに耐えられず会社を早退。

10/13(金)

痛みに耐えられず再度受診。痛み止めを処方してもらう。こんなに痛いならはじめから処方しておいてくれよ…と思ったり。

10/14(土)

ふりかえると痛みのピークだったかも。とはいえ、痛み止めを飲めば日常生活には支障ないくらいの痛みにはなる。じっとしていると痛みを感じるので、気を紛らわすためによく散歩した。

10/16(月)

痛み止めを飲みながら仕事に復帰。体調不良で休んでいたが、散歩のせいで日焼けした状態で出社するという、なんとも複雑な気分に。

まとめ

帯状疱疹になった日々をまとめました。痛みももちろんですが、趣味の銭湯やサウナに行けないのが辛かったです。まだ痛みは少し残っていますが、発疹はキレイに治ったので、今週末は銭湯に行こうと思います。

理髪店の常連

名古屋 大須で見かけたお気に入りの看板…本文とは関係ありません。

ここ1年くらい近所の理髪店に通っている。以前は1000円カットに通っていたくらい、髪型に強いこだわりは無いのだが、気まぐれで一度だけ百貨店の理容室で散髪してもらったことがある。

百貨店でも1000円カットでお願いするときと同じように「前髪は眉の上くらいの流さで、耳がしっかり出るくらいで」と注文をした。カットが始まってしばらくしてから、理容師さんから「お客さん、前回は普通の床屋さんでカットされましたか?」と聞かれた。最初、どういう意味なのかわからなかったが、1000円カットのような格安の店だと、見える部分の髪だけカットするので、たとえば頭頂部の周りはカットを省くことが多いそうだ。なるほど、言われてみれば1000円カットに通うようになってから、風呂上りに髪が乾きにくいような気がする。

こういう話を百貨店の理容師さんから聞いてから、1000円カットはやめた。とはいえ百貨店は少々値段が張るので、通い続けるのは経済的にも大変だ。百貨店と1000円カットの中間くらいの料金で、近所で個人経営の理髪店があったので、そこに通うようになった。

親子で営んでいるお店で、予約制ではなく、来店順で施術されるタイプのお店だ。お父さんと息子さんのどちらに当たるかはランダムなのだが、自分は息子さんに当たることが多い。息子さんは40代くらいで、口数は少ない無口な方だ。口数が少ないとはいえ、当然カットを始める前には「今日はどうなさいますか」と聞かれる。僕はいつもどおり「前髪は眉の上くらいの流さで、耳がしっかり出るくらいで」と答える。

ここ最近、息子さんに当たったときは、その会話も無くなった。注文を聞かれることなく、席に着くとカットが始まる。いきなりバリカンで襟足をやられるので、所望の髪型に仕上がるのか少し不安だ。でも、そんな気持ちは杞憂で、バシッといつもの髪型に仕上げてくれる。

常連になれた感じがして、ちょっとうれしい。会話は無くとも居心地がいい。アラサーにして人生はじめての常連だ。