銭湯の好きなところ
銭湯好きになったきっかけ
久々のブログ更新。ここ数年で銭湯好きな方々とSNSでつながり、銭湯談話する機会が多い。これまで趣味はひとり行動ばかりだったので、趣味の仲間ができて本当に楽しい。改めて、自分が銭湯の何が好きなのか整理してみようと思う。
まず大前提として、自分が好きなのは昔ながらの公衆浴場だ。スーパー銭湯と比べると小規模で、家族経営である場合が多い。興味を持ったきっかけは2016年に放送していたドラマ「昼のセント酒」。「孤独のグルメ」の銭湯版みたいなドラマだ。あまり人気が出なかったのか、放送から9年たった現在もシーズン2は制作されなかったようだが…。主演の戸次重幸さんが、まあ気持ちよさそうに風呂に入り、うまそうにビールを飲むのだ。
当時、自分は名古屋近郊に住んでいて、休日は名古屋で一番大きな商店街のある街、大須へよく遊びに行っていた。このドラマは東京が舞台だったので、名古屋の銭湯を調べてみたところ、なんと大須にもあるではないか。しかも商店街のど真ん中に。それが僕が人生で初めて入った銭湯「仁王門湯」だ!

仁王門湯はレトロな雰囲気を残しつつ、隅々まで清潔に保たれている素敵な銭湯だ。番台の親父さんも優しい方で、初めての自分に銭湯の入り方をひととおり教えてくれた。初めてがココだったから今も銭湯が好きなのだと思う。ここに来れば嫌な気持ちも吹っ飛ぶ。
よいところ①:長居しない前提で設計されている
いきなり共感が得られなさそうだが…。店が狭く長居されると迷惑だからだと推測するが、湯から上がったらスグ退店する前提で作られていることが多い。具体的に「2時間まで」のように書かれている所もある。これが自分の性格と合っている。どうも風呂上りに休憩室で落ち着いていられない。カフェなどでもそうなのだが、目的もなく家の外でボーっとしているのが苦手なのだ。
たとえばサウナ施設やスーパー銭湯だと休憩スペースも充実しているので、もったいない精神(?)で無理やり休憩することもある。その点、銭湯は上がったらスグ店を後にしても罪悪感がないのがよい。まあ僕がせっかちなだけかもしれない。
よいところ②:人が暖かい
これはよく言われることだが、家族経営である場合が多いからか、どこか暖かい感じがある。スーパー銭湯とかだと人の流れがシステマティックに設計されていて、人が物のように扱われているような感覚がある。人手不足が叫ばれる昨今しょうがないと思いつつも、どこか冷たい印象を受ける。名古屋の銭湯だと番台やカウンターで直接料金を渡すスタイルが残っていて、そこで交わす一言があるだけで、なんだか暖かい。
よいところ③:いろんな人と一緒の湯船に浸かる
お客さん同士が会話しているのが聞こえてくるのが楽しい。会社員をやっていると、どうしても似た属性の人とだけ接することになりがちだ。銭湯にはいろんな立場の人たちが集まるので、自分とは全然ちがう仕事や立場であるだろう人たちの会話を聞けるのが良い。まあ、自分は人に話しかけるのが苦手なので、ひとり黙って湯に浸かっているのだが。。。
また、男湯だと背中にびっしり刺青が入った人が必ずといっていいほどいる。こういう人たちも街にいるのだな、と再認識する。ある意味、真のダイバシティな空間なのだと思う。
銭湯はいいぞ

とにかく銭湯はいい(雑)。こぢんまりした街の銭湯も落ち着きがあって大好きです。スーパー銭湯やサウナのような設備充実の大きい施設もいいですが、街の銭湯も落ち着いていて癒されます。