なんどねずみ

だいたい名古屋

趣味と仕事とハイコンテクスト

ローコンテクスト、ハイコンテクスト

最近ハイコンテクスト、ローコンテクストという言葉を知りました。

ハイコンテクストとは言葉以外の表現による比重が高いコミュニケーション。ローコンテクストは伝えることはすべて言葉にする、直接的でわかりやすい表現を良しとするコミュニケーションを指します。

多様化が進むほど共通の文化的な土台がなくなり、ローコンテクストなコミュニケーションになります。なので多民族国家ではローコンテクストな表現になる傾向なんだそうです。一方、日本語はハイコンテクストな言語です。

落語と仕事と

ここ数年、落語がマイブームです。最近読んだ伊集院光氏の本にこんなことが書かれていました。

落語家時代、場面や状況を説明するときに。どこまでなら粋な説明といえて、どこまで説明したら野暮になるかということがよく話題になりました。要は過剰と不足ということですが、その判断はむずかしい。たとえば、こんな会話。

「どうして、あんな男と結婚したんだい」「寒いから」

この「寒いから」の間やトーンを使って「さみしい」「二人でくっついていたい」「照れくさい」「天の邪鬼」の全部をいれるのが落語家の勝負どころなんですね。

引用:伊集院光「名著の話 僕とカフカのひきこもり」KADOKAWA,2022,p30

間やトーンを使って言葉にない感情を表現するのが、とても日本語的で、落語の魅力だと思います。

自分は歌でも、小説でも、そういう余白があって、人によって解釈が分かれるような作品が自分は好みです。登場人物の敵味方がはっきりしているよりも、そのあたりが曖昧な話の方が好きです。きっとハイコンテクストな表現が好きなんだと思います。

一方で、会社員をやっているとローコンテクストなコミュニケーションを要求されることが多いのではないかと思います。自分も会社員になって久しいので、仕事上で物事をハッキリ伝えることが求められるのは仕方ないとは思います。あいまいな伝達をしてトラブル発生ってあるあるですよね。

でも、性格的に言い切ることが苦手なんです。会議で発言するときも「〜と思います」で締めがち。きっと仕事で求められてるのは「こうです」と言い切る姿勢だと思うのですが…。ん、これは単に自信がないだけ?

まとめ

全然まとまってないです。全体的にまとまりのない文章になってしまいました。ハイコンテクストな表現が好きだし、そういう表現をしがちなのだけれど、仕事ではローコンテクストなコミュニケーションを求められますと。だから会社員って大変だよねぇ、というお話でした。